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「西方の総大司教」称号削除に正教会側は懸念

 【CJC=東京】正教会コンスタンティノープルのエキュメニカル総主教座に属す主教は、バチカン年鑑に記載されている教皇の正式呼称から「西方の総大司教」を落とすという教皇ベネディクト十六世の決定に懸念を示す声明を6月8日発表した。
 声明で、正教会主教会議の書記長は「西方の総大司教」の称号を落とす一方で「イエス・キリストの代理」と「普遍的教会の最高の教皇」というタイトルを保有していることは、「全体の教会の上でローマ司教の普遍的な管轄権を意味すると認められるが、それは正教会が決して受け入れられないことだ」と指摘している。
 バチカンは3月10日に刊行した年鑑2006年版から、「西方の総大司教」という称号は不正確で、歴史的にも時代遅れ、との教皇の指示で削除している。

 ※注=第794信で年鑑2006年版は教皇の称号九つの中から5番目の「西方の総主教」(patriarca dell'occidente)を外した、と報じましたが、日本語訳は「西方の総大司教」に修正します。

KIRISUTO.INFOホーム教界ニュースホーム Last Update : 2006-06-28T02:47:59+09:00