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幹細胞研究者に破門も=バチカン高位聖職者

 【CJC=東京】人間の胚を使用する幹細胞研究に従事している科学者はカトリック教会から破門される可能性がある、とバチカン(ローマ教皇庁)高位聖職者が語った。
 家庭問題で政策提言するグループの主宰者アルフォンゾ・ロペス・トゥルヒーヨ枢機卿がその人。イタリアのカトリック週刊誌「ファミリア・クリスティアーナ」のインタビューで述べたもの。
 妊娠中絶をする女性や手術を行なう医師が罰せられるのと同様に、幹細胞研究者も罰せられるべきだ、と言う。「胎児を破壊するのは妊娠中絶と同じ。胎児を破壊する女性、医師、および研究者に破門を適用出来る」と、枢機卿は語った。
 教皇がその見解を支持しているのかは不明で、バチカンはコメント要請に応じていない。しかし教会がこの問題に関する会議を招集する直前に、指導的な枢機卿が厳しい見解が出たことは、バチカンの態度硬化を示すもの、と専門家は見ている、と米紙ニューヨーク・タイムズが報じた。

KIRISUTO.INFOホーム教界ニュースホーム Last Update : 2006-07-11T02:45:26+09:00