【CJC=東京】教皇ベネディクト十六世は7月9日、訪問先のスペイン・バレンシアで第5回世界家庭大会の閉会ミサをとり行った。
バチカン放送(日本語電子版)によると、前夜祭から明けた日曜日、教皇ミサの会場となったバレンシア市の芸術と科学の町は、再び早朝から大群衆で埋まった。警察の推定によれば、会場と周辺を合わせてその数は約100万人。参加者の間には前夜祭の後、会場に泊まりこんだ人々の姿も多く見られた。
9日間にわたる大会を締めくくるこのミサで、教皇はバレンシア大聖堂に保管され、イエスが最後の晩餐に使ったと古くから言い伝えられる聖杯を使用された。ヨハネ・パウロ二世も1982年11月にバレンシアを訪問された際、司祭叙階式でこのカリスを用いた。
教皇は説教で、世代間の継続、伝統という遺産を守るものとしての家族の役割と、その基礎となる男女間の結婚に焦点を当てた。
次回2009年の世界家庭大会はメキシコ・シティーで開催される。