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教皇がスペイン訪問、結婚に基礎を置く家庭の重要さ訴え

 【CJC=東京】教皇ベネディクト十六世が7月8日、スペイン東部バレンシアを訪問した。昨年4月に就任した教皇にとってイタリア国外への訪問は昨年8月のドイツ・ケルンと今年5月のポーランドに次いで3回目。
 訪問は、1日より同地で開催されているカトリック教会の第5回世界家庭大会の閉会行事をとり行うため。
 バレンシア・マニセス国際空港に到着した教皇を、スペイン国王ホアン・カルロス一世、ソフィア王妃、ホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテロ首相ら政府要人や同国の教会関係者らが出迎えた。首相到着時には、バチカン旗を手にした信者たちから一斉にブーイングが起きた。
 空港での歓迎式典で教皇は、今回の世界家庭大会への参加を通して、結婚に基礎を置く家庭の重要さを教会と社会のために伝えたいと述べた。スペインでは1年前に同性婚が合法化されており、教皇はカトリック的価値観を改めて国民に求めた形だ。
 スペインでは左派、社会労働党のサパテロ政権が同性間の結合を認める民法改正を実施、宗教団体への公的助成削減も打ち出し、カトリック教会とは緊張した関係が続いている。

KIRISUTO.INFOホーム教界ニュースホーム Last Update : 2006-07-11T02:46:26+09:00