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ソウルで世界メソジスト大会、義認教義に関する共同宣言に同意

 【CJC=東京】第19回世界メソジスト大会が7月20日から24日までソウルのクムナン・メソジスト教会で開催された。世界各国から約3000人が集まり、韓国で開催されたプロテスタント国際会議としては最大規模となった。世界メソジスト協議会のジョージ・H・フリーマン総幹事は大会主題「キリストにおける和解の神」(コリントの信徒への第二の手紙5章18節)は世界のどこにあっても受け入れられるものであるとし、今回大会を韓国教会がソウルに招致したことは、北朝鮮のミサイル発射など緊張が増している中でも朝鮮半島の再統一のための話し合いへの願いが込められている、と語った。
 大会には世界教会協議会のサミュエル・コビア総幹事(ケニア、メソジスト)、バチカン(ローマ教皇庁)キリスト教一致推進評議会議長のヴァルター・カスパー枢機卿、ルーテル世界連盟のイシュマエル・ノコ総幹事始め、世界改革教会連盟、世界聖公会共同体、バプテスト世界連盟代表も参加した。
 大会は23日、ルーテル世界連盟とカトリック教会が1999年に行った義認教義に関する共同宣言に同意した。これは大会に先立ち18、19の両日行われた評議会で承認されたもの。評議会では、信仰、宣教、聖職などに関してフルコミュニオン(完全相互聖餐)関係を目指して対話を継続することを決議した。
 「エキュメニカルな動きに門戸を開いた第二バチカン公会議を受けて、メソジストはローマ・カトリックと40年間対話して来た」とフリーマン総幹事は、昨年就任後に教皇ベネディクト十六世と接見したことが粗放の対話継続とさらに進展を目指すことを示した、と評価した。
 世界メソジスト協議会は130国、76教会が加盟、信徒総数7000万人。前回世界大会は2001年英ブライトンで開催された。

KIRISUTO.INFOホーム教界ニュースホーム Last Update : 2006-07-25T02:51:18+09:00