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アイルランドで8世紀の詩編発見

 【CJC=東京】米紙ニューヨーク・タイムズによると、アイルランド国立博物館は、8世紀の詩編写本がアイルランド中部の沼地で7月20日発見された、と発表した。建設作業員は、掘り当てたものが貴重品かも知れない、と即座に工事を中止したことで結果的に保存状況を大幅に破壊しないで済んだという。
 博物館のパトリック・ウォレス部長は「良く見つかったものだ。アイルランドで当時のキリスト教文化が想像以上に豊かだったことを示している」と語った。なぜ沼地に写本があったのか、抗争の際の移動中に落とされた可能性もあるが、1200年間も原型をとどめていた謎は解けていない。ただ博物館側は偽造ではなく、「死海文書のアイルランド版」としても良いほどの発見だ、としている。
 博物館は綴じられたページがベラム(羊皮紙)か革で作られたカバーからはみ出ていたこと、詩編は羊皮紙に手書きされていること、発見されたページには詩編第83編がラテン語で書かれていたことなどを明らかにした。現在も発掘工事が続けられているので、正確な場所は明らかにされていない。

KIRISUTO.INFOホーム教界ニュースホーム Last Update : 2006-08-07T22:30:56+09:00