【CJC=東京】バチカン(ローマ教皇庁)キリスト教一致推進評議会の名誉議長ヨハンネス・ウィルブランズ枢機卿(オランダ出身)が8月2日、96歳で死去した。バチカン放送(日本語電子版)が報じた。
ウィルブランズ枢機卿は1909年、オランダのボヴェンカルスペル生まれ。34年、司祭叙階。51年にはエキュメニズムをめぐるカトリック会議を企画。58年、オランダ司教協議会エキュメニズム担当となった。
64年、司教叙階後も、正教会、聖公会、ルーテル教会をはじめ他のキリスト教教会との対話の機会を多く作った。69年、キリスト教一致事務局議長に任命され、同年、枢機卿に。75年からは、ユトレヒト大司教を兼任(83年まで)。オランダ司教協議会会長も務めた。88年、キリスト教一致事務局がキリスト教一致推進評議会と改称後も、その議長を89年まで続けた。
同枢機卿の逝去によって、全枢機卿数は190人、そのうち教皇選挙の投票権を持つ80歳未満の枢機卿は120人。□