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中国警察が杭州郊外の教会取り壊し、キリスト者と衝突

 【CJC=東京】中国警察は7月29日、浙江省杭州郊外蕭山で、500人が出動して、「教会堂建設のために土地を違法に占拠した」として建築中の教会堂取り壊した。キリスト者約3000人が抗議して警察と衝突、重傷4人など負傷者20人を出したという。
 現地紙『杭州日報』は30日付けで、「違法建築」を取り壊しについて、「少数の人が意図的に、事実を知らない公衆を刺激した」と伝えたものの、負傷者や逮捕者については触れていない。一方、ロイター通信は当局が2人を逮捕したことを認めたとの新華社通信報道を伝えている。
 この6月に省政府と宗教事務局から「違法な宗教建築」を取り壊す指令が出されている。あらゆる形の礼拝に対する厳しい規制に基づくものだが、今回の取り壊しは近年では最大規模のもの。
 杭州では2003年に非公認教会抑圧が大規模に行われ、会堂10カ所以上が破壊され、教会指導者多数が逮捕、拘留された、と中国のキリスト教抑圧を監視する団体は指摘する。
 ただ今回の取り壊しは、宗教抑圧の側面よりも、経済的なものとの見方もある。経済発展が進む地域にあって、会堂を撤去し再開発を進めようというねらい、と言う。
 杭州周辺には、プロテスタント信者が多数存在している。□

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