教界ニュース

ニュースを友達にも教える

米福音派指導者はブッシュ政権のイスラエル政策を支持

 【CJC=東京】レバノンのシーア派民兵組織『ヒズボラ』とイスラエル軍の戦闘は幼児など民間人まで巻き込んで激化している。イスラエルは即時停戦を明確に否定、レバノン国境への地上部隊増強も既に決定し、戦闘は泥沼化の様相だ。宗教団体も関心を強め、議論が盛んになっている。
 寛容派は戦闘の即時停止を求めている。7月21日、ジョージ・W・ブッシュ米大統領に宛てた書簡には全米教会協議会など10以上の教派が、国際社会と協調して、全力を挙げて即時停戦を達成し、敵意を取り除くため外交面でのイニシアチブを取るよう訴えた。
 世界改革教会連盟は24日、平和への第一歩が「全暴力行為の即時停止」であると指摘した。
 しかし、ブッシュ大統領とコンドリーザ・ライス国務長官は、イスラエルには自衛権があり、ヒズボラのゲリラ行為に対処せずに戦闘を停止することが永遠の平和には通じないと述べている。
 7月18、19の両日、福音派キリスト者3500人以上が、イスラエル支持のためにワシントンに集結した。「私たちはイスラエルのために主張するようイザヤに命令されている。イスラエルにあらゆる手段で応じる能力があって欲しい」と、テキサス州さんアントニオで会員1万8000人のメガチャーチを主宰するジョン・ハギー牧師は言う。
 20日に、米下院は対ヒズボラ交戦でイスラエルを支持し、その敵を非難する決議を410対8で採択した。圧倒的多数の賛成は、下院の与党共和党指導者ジョン・ベーナ議員が、イスラエルと米国の「独特な関係」によるものだと語ったことを反映している。
 米政府と福音派キリスト者の双方が、中東論議や紛争の際には、即座にイスラエルとその行動を支持する傾向がある。
 有力なテレビ伝道者ジェームズ・ロビソン氏も「ヒズボラはイスラエルの破壊への献げものだ」と語った。レバノンに平和、民主主義、自由がもたらされることを強く望むとして、そこの多くの「善良な人々」に同情を示したが、「イスラエルに彼らを排除する倫理的正当性を愚かにも与えてしまった」とも述べている。□

KIRISUTO.INFOホーム教界ニュースホーム Last Update : 2006-08-07T22:59:23+09:00