【CJC=東京】英国国教会(聖公会)の最高指導者カンタベリー大主教がイスラエルの首座ラビ2人と反ユダヤ主義と対決する姿勢を示す対話協定に9月5日調印したことが聖公会のアラブ人聖職者を困惑させている。イスラエルの英字紙エルサレム・ポストが報じた。
今回の合意は、カトリックとユダヤ教の対話に続くものだが、現状はユダヤ教とキリスト教が対話を始める時ではない、と言う。
中東聖公会エルサレム教区のリア・アブ・アブアッサル主教は、アラブ人キリスト教指導者には相談がなかった、「英国国教会(聖公会)指導者は、総会がイスラエル関係企業からの投資引き上げを決定したことに対する反発に配慮したものだ、と言って来た。個人的にはパレスチナと中東全般の情勢を考えると、今はその時ではないと思う」とポスト紙に語った。□