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教皇、イスラム圏の反応に「非常に残念」と遺憾の意

 【CJC=東京】教皇ベネディクト十六世は9月17日、ローマ郊外にある夏の離宮カステルガンドルフォで日曜恒例の「正午の祈り」を行った際、先のドイツ訪問中の発言にイスラム諸国で怒りが広がっていることについて「一部の国々であった反応を非常に残念に思う」などと述べ、遺憾の意を示した。
 教皇は離宮に集まった群衆に向かって「イスラム教徒の感情を害したと受け止められた」と語り、預言者ムハンマドに対するビザンチン皇帝の言葉を引用は「決して私の個人的な考えを表現したものではない」と改めて釈明した。また発言は「率直で誠実な対話を求めるものだった」と述べ、イスラム教との対話を進めたいとの意向を示した。
 今回の問題について教皇が自ら言及したのは初めて。教皇が自らの発言について後日釈明をするのは極めて異例だが、発言自体を撤回したものではない。
 バチカンは、16日に国務省長官が声明で釈明をしているが、教皇は国務省長官声明について「私の言葉の真意を説明したものであり、これで気持ちが静まることを望む」と語った。□

キリスト教界検索キリスト教界ニュース Last Update : 2006-09-19T01:30:47+09:00