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ザンビアのミリンゴ大司教、既婚者叙階して破門

 【CJC=東京】バチカン(ローマ教皇庁)は、ザンビア人のエマニュエル・ミリンゴ大司教(76)が9月24日ワシントンで既婚者4人を司教に叙階したことを理由に、教皇ベネディクト十六世が26日、同司教を破門したと発表した。
 バチカンの声明は、同大司教は自らの行動により、教会法の下で自動的に破門されたと述べている。
 カトリック教会ワシントン教区は、叙階無効を即時宣言した。
 ミリンゴ大司教は6年前、ニューヨークで行われた文鮮明系統一教会の合同結婚式に参加、韓国人女性と結婚して話題となった。その後、結婚を放棄するようバチカンから説得されたが、結局離婚しないまま今日に至っている。39歳の時にルサカ大司教に任命されたが、医療や悪魔払いを行っていることが問題となり、14年後の1983年、ルサカ大司教を解任され、バチカンに召還されたが大司教の地位は保持、ローマ近郊で悪魔払いを続け、教会内に強力な支持層を築いた。
 この間、大規模に悪魔払いや療しの儀式を行うことてアフリカの土着信仰を推進したとして、教会当局から非難されている。今年初め、ミリンゴ大司教は、彼の新しい務めが、聖職者の結婚を認めるように教会を説得することだ、と発表した。
 今回発表されたバチカン声明は、ミリンゴ大司教の「試みられた結婚」と妻帯者叙階を問題にしている。ミリンゴ大主教によって叙階された4人も自動的に破門されたという。□

キリスト教界検索キリスト教界ニュース Last Update : 2006-10-03T02:17:08+09:00