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米聖公会、保守・自由両派併存策を探る

 【CJC=東京】公然同性愛者の主教任命などの問題で分裂の危機に直面している米聖公会は、保守・自由双方の指導的主教が「一時休戦」を呼び掛け、分裂回避のための話し合いを始めている。保守派と自由派双方がそれぞれ聖公会として併存することに落ち着きそうだ。
 英国国教会始め各国聖公会の中には同様な問題を抱えており、米聖公会の動向が注目される。
 現在、外見としては一つの聖公会の形をとる「契約」作成が進められており、2008年のランベス会議(世界聖公会の最高意思決定機関)での検討を目指している。
 9月11日にニューヨークで行われた会合では、キャサリン・ジェファート・ショリ総裁主教のリーダーシップに反対し、カンタベリー大主教に新たな統治を要請している保守派の見解を示す資料を討議した。
 保守派は、二つの教会が一つの屋根の下に事実上存在しており、それを監督し、ランベス会議で「和解協定」に達するまで、特別職が必要だと主張している。
 問題が重大なだけに、ランベス会議には主教、大主教890人全員を招集すべきだ、との声もある。そうなると公然同性愛者のジーン・ロビンソン主教も出席することになる。
 ロビンソン主教が出席する会議はボイコットすると誓約したナイジェリアの主教たちも、問題解決への道が見えれば、出席する可能性もある。

キリスト教界検索キリスト教界ニュース Last Update : 2006-10-10T01:11:41+09:00