【CJC=東京】バチカン(ローマ教皇庁)は10月9日、サンピエトロ大聖堂付近で駐車場工事の際に発見された共同墓地の遺跡を初公開した。バチカン博物館が発掘したもの。紀元前1世紀から紀元4世紀初頭のものとみられる墓碑などが多数見つかっている。紀元2世紀末に起こったとされる地滑りのためか保存状態は良好という。
共同墓地では、約40の霊廟と200以上の墓碑が多層にわたり配置されていた。キリスト教の影響を受けたものと見られる祈る人物像を刻んだ裕福なローマ人の石棺や、ポンペイ大劇場セットの設計者の墓なども発見された。
現在も発掘作業が続けられており、一般公開は予約制。