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教皇のトルコ訪問に現地で反対の声

 【CJC=東京】教皇ベネディクト16世が11月28日から12月1日まで司牧訪問することになったトルコで訪問反対論が噴き出し、安全を懸念する声が上がっている。ビリギ大のベルゲ教授(比較文学)は「暴力的なデモが欧州のお茶の間に放映されれば、トルコへの反発が強まり、EU加盟がさらに遠のく」と警告している。
 教皇はトルコの欧州連合(EU)加盟に反対とされている。9月に母国ドイツ訪問した際、イスラム教の預言者ムハンマドについて「邪悪と残酷」とのビザンチン帝国皇帝の言葉を引用したことが各国のイスラム教指導者やイスラム教団体から強い反発と非難を受けた。ただ世界を代表するイスラム学者38人は「教皇の発言は誤りだったが、その後の釈明は受け入れる」とする公開書簡をバチカンに送った。
 一方、このほどイスタンブールのドウシュ大学で開かれた講演会で歴史家のアルトゥンダル氏は「ベネディクトと名の付く教皇は歴代すべてトルコの敵だった」と強調している。□

キリスト教界検索キリスト教界ニュース Last Update : 2006-10-31T00:34:42+09:00