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ラテン語ミサ許容決定はまだ先のこと、とフランスの枢機卿

 【CJC=東京】伝統的なラテン語ミサの執行を原則的に認める文書(モツ・プロプリオ)を教皇ベネディクト十六世が準備している、との報道に、フランス司教会議議長のジャン=ピエール・リカール枢機卿(ボルドー大司教)は11月4日、「我々の懸念と希望」をバチカン(ローマ教皇庁)に伝える機会はまだある、と語った。これはルルドで開かれた司教会議の席上述べたもの。カトリック・ワールド・ニュースが伝えた。
 フランスの司教の中には、伝統的ミサを復活させることが信仰に良くない結果をもたらす、と主張も見られる。ただリカール枢機卿は、バチカンが突然に態度変更するのではないか、との懸念に、「さしあたり、何も行われない」と指摘、教皇ベネディクト十六世の署名がなお行われていない、と付け加えた。
 枢機卿は、伝統主義集団『ピオ十世会』との和解するためのバチカン側の応答なのだと言う。枢機卿は10月26日バチカンで、準備文書について教皇と話したが、教皇は協議の時間がまだある、と語ったという。一方、バチカン観測筋の中には、文書公表は間近だ、との声も強い。□

キリスト教界検索キリスト教界ニュース Last Update : 2006-11-14T01:46:11+09:00