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米プロテスタント左派が民主党の主要支持層に

 【CJC=東京】米国では1980年代から共和党と結びついたキリスト教保守派の成長が注目されて来たが、ここへ来てプロテスタント左派が民主党の主要な支持層になる可能性が出て来た。専門週刊誌『クリスチャン・センチュリー』が報じた。
 この指摘はクレムソン大学のローラ・R・オルソン教授が、中間選挙を控えた10月21日、オレゴン州ポートランドで開かれた『宗教の科学的研究協会』と『宗教調査協会』合同会議で指摘したもの。これまでは社会的にはリベラル(進歩派)のプロテスタントは保守派の動きに先を越されていたが、「時代は変化する」と言う。
 連携とか動員とかが苦手で、舞台裏に留まり続ける宗教的=政治的進歩派に、文化的政治的転換という新たな機会が生まれていることを歴史が示している、として「宗教左派が今では、ベトナム戦争当時以来の潜在的エネルギーを持っていること」と言う。2004年のジョージ・W・プッシュ大統領再選が進歩的なプロテスタント運動を刺激した、と見ている。
 ただプロテスタント運動の弱点として、政治的課題が多彩で焦点を絞り切れない、一致した支援を得るには主流各派の政治的姿勢があまりにまちまちなことを挙げている。またインターネット上で組織化を図る戦略は賢明と指摘する。活動に参加しそうな人は教育水準が高く技術面でも優秀だからだ。

キリスト教界検索キリスト教界ニュース Last Update : 2006-11-29T02:38:48+09:00