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中国のキリスト者は未来を担う、と上海でコビアWCC総幹事

 【ジュネーブ=CJC】世界教会協議会(WCC)のサミュエル・コビア総幹事を代表とする7人の訪問団が、中国を訪問した。11月15日から22日までの日程で上海、南京、北京、西安など中国各地を訪問、中華基督教協議会と三自愛国運動全国委員会、国務院宗教事務局など政府関係者や中国科学院の社会科学関係の学者とも意見交換するなど盛りだくさん。
 最初の訪問地上海で、中華基督教協議会と三自愛国運動全国委員会は15日、本部のある赤レンガで有名な聖三一教会で代表団歓迎会を開催した。両組織の代表35人が出席した。
 同総幹事は席上、「エキュメニカル(教会一致の)運動、特にWCCに中国の教会の参加がなければ、われわれの交わりはもっと貧弱なものとなっていただろう。それは中国が、今日のエキュメニカル運動で必要とされている独自なものを代表しているからである。「教派以後」の教会として、中国は独自の教会形成を行った。われわれはそこからもっと学びたいと思う」と語った。
 中華基督教協議会のカオ・シェンジェ議長は、WCC代表団を歓迎して「かつては中国の教会は外来の宗教と呼ばれていた。1950年代以来、我々は自治、自養、自伝という“三自”原則を採用した。ただこれは我々が孤立したいということではない」と述べた。
 コビア氏は、中国の教会のエキュメニカル運動への関わりはWCC設立以前からのものだとして、南京神学校のC・Y・チェン校長が1910年にエジンバラ宣教会議で演説したこと、48年、WCCがアムステルダムで設立総会を開催した時に議長候補の1人としてJ・C・チャオ氏が選出されたことを指摘した。
 中国文化は古代からの歴史で知られているが、中国のキリスト者について考える時に、我々は未来を思う。なぜなら、一つとなるべきというイエス・キリストの祈りを生きようとする時、「教派以後」的であらねばならない、ということを理解するキリスト者が増えているからだ、と言う。
 三自愛国運動全国委員会のジ・ジャンホン議長は、コビア氏が「中国のキリスト者の特質として三自原則を認めた」ことを歓迎した。
 中華基督教協議は1991年にWCCに加盟している。総幹事の中国訪問は94年、前任のコンラッド・レイザー氏以来のこと。

キリスト教界検索キリスト教界ニュース Last Update : 2006-11-29T02:42:19+09:00