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カンタベリー大主教、教皇と会見

 【CJC=東京】英国国教会(アングリカン、聖公会)の霊的最高指導者カンタベリー大主教ローワン・ウイリアムズ氏は11月23日、バチカン(ローマ教皇庁)で教皇ベネディクト十六世と会見した。
 21日にローマ入りしたウイリアムス氏は、教皇庁立アンセルモ大学で「聖ベネディクトとヨーロッパの未来」をテーマに講演を行なった。1534年に英国国教会がローマ・カトリック教会から独立して以来の関係修復を目指し、マイケル・ラムゼー大主教とパウロ六世教皇が会見してから40周年、記念式典にも参加した。
 23日朝、ウイリアムス氏は聖ペトロ大聖堂で祈りの時を持った後、教皇庁国務長官タルチジオ・ベルトーネ枢機卿と会見したあと、教皇書斎で会見した。会見は非公開で行われた。
 会見後の共同声明には、両教会間の対話の推進と、聖地をはじめ世界の平和の追求、命や、結婚、家族の価値の保護など、共に福音を証しするための様々な分野での協力が盛り込まれた。ただ聖公会の同性愛主教、女性聖職、同性愛者間の結合をバチカンが受け入れられないことが、双方の関係強化にとって重大な障害である、と双方が確認した。

キリスト教界検索キリスト教界ニュース Last Update : 2006-11-29T02:43:52+09:00