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米ジョージア州の軍事訓練学校抗議デモに2万人

 【CJC=東京】米ジョージア州コロンバスのベニング基地内にある軍事訓練学校廃止を求める抗議デモが17年にわたって続けられているが、今年はこれまで最高の2万人が全米から集まり、11月17日から19日までデモ行進した。
 この学校はラテンアメリカ(中南米)諸国で行われている暗殺、虐待などの人権侵害のための訓練をしている、として米国内で廃止の声が上がっていたもの。
 今年は中間選挙で民主党が勝利し、イラク政策にも変化が予想されるところから、イラク戦争反対派も合流、復員兵や戦死者の遺族も抗議に参加している、とデモ指導者のロイ・ブージョワ司祭は語った。「平和の名にかけて集まっている人たちが、イラクについても声を上げないわけには行かないのだ」と言う。
 今年のデモは1989年11月19日にエルサルバドルで殺された修道会イエズス会の司祭6人と家政婦親子記念の意味も込められている。殺害犯の中に訓練学校卒業生もいた。
 『米大陸軍学校』は1984年にパナマからベニング基地に移転、2001年に国防省翼下の『西半球保安協力研究所』(WHINSEC)に改組されている。
 デモ隊の一部が規制を越えて基地内に立ち入り、逮捕されるのも恒例になっているが、今年は19日に16人が逮捕された。米長老派(PCUSA)系の通信によると、同派からも約150人以上がデモに参加した中でドナルド・コールマン牧師と信徒のフィリップ・E・ゲイツ、ジュリエンヌ・オルドフィールドの両氏が逮捕された。コールマン牧師とゲイツ氏は保釈金500ドル(約6万円)を支払い釈放された。69歳と高齢のオルドフィールドさんの保釈金額は不明。
 連邦裁判所の公判は1月29日に予定されているが、有罪となれば禁固最高6カ月、罰金5000ドル(約60万円)の可能性がある。

キリスト教界検索キリスト教界ニュース Last Update : 2006-12-05T01:14:33+09:00