【CJC=東京】中国カトリック教会香港教区司教のジョセフ陳日君枢機卿は11月30日、中国本土当局が、バチカン(ローマ教皇庁)の意向に反して、独自に司教を叙階した際、本土の聖職者を強制的に参列させたとして非難する声明を発表した。
特に今回の叙階は、雲南省昆明教区のジョセフ・マ・インリン司教と安徽省蕪湖教区のジョセフ・リュウ・シンホン司教がバチカンの抗議を無視して叙階された時に、バチカンが今後同様の叙階を行わないよう特に警告を発していたことも無視したことが重大だと言う。
枢機卿はまた中国がバチカン代表団を秘密裏に招き、その際、中国側は、バチカンの意向を無視して司教叙階を行わないと言明したことを明らかにした。
中国外務省の報道担当者は、陳枢機卿の声明発表の直前、バチカンに司教叙階を受け入れるよう記者会見で「バチカンが中国との関係の歴史と中国の教会の現状を十分に考慮することを願う」と述べている。