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バチカン聖職者省のフンメス長官「独身制はドグマではない」

 【CJC=東京】バチカン(ローマ教皇庁)聖職者省長官に任命されたブラジル最大のサンパウロ教区大司教のクラウディオ・フンメス枢機卿(72)が、聖職者独身制は規律であって、ドグマ(教義)ではないので教会が再考することは可能、と言明した。現地大手紙『フォルハ・デ・サンパウロ』が報じた。
 「使徒のほとんどは結婚していたことは確かだ。現代に教会はこれらのことを直視しなければならず、歴史と共に歩まなければならない」と言う。
 発言が、結婚を宣言したエマニュエル・ミリンゴ大司教がカトリック教会は司祭の結婚を認めるべきとの運動を展開したことに、バチカンが聖職者独身制を再確認したその2週間後に行われただけに注目される。
 初代キリスト教では、聖職者の結婚を正式に禁止してはいなかった。教皇でも9世紀のハドリアヌス二世のように妻帯していた。しかし、中世に入って聖職者独身が進み、12世紀には要件になった。
 現在、結婚のために還俗した聖職者は全世界で10万〜15万人と推定されている。この人たちはカトリック教会からは部外者扱いをされている。

キリスト教界検索キリスト教界ニュース Last Update : 2006-12-12T04:00:14+09:00