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激動の中、世界各地でクリスマス祝う

 【CJC=東京】2006年、激動の中で、クリスマスは世界各地で様々に祝われた。
 北京では、300余年の歴史を誇るカトリック教会「南堂」で開かれたミサに12月24日夜、大勢の信者が訪れ、庭までいっぱいになった。
 中国天主教愛国会(公認教会)の傳鉄山首席(全国人民代表大会副委員長)が「イブの夜は平和の夜であり、調和の夜。みなさんの家庭がなごやかな家庭であり、みなさんに神の思し召しが下ることを心から願う」と述べた。
 教会によると、25日のクリスマスにはミサの時間を4つに分け、午前7時15分と8時半からは中国語、午前10時と午後4時からは英語にした。
 イエス・キリスト生誕の地ベツレヘムでは、聖誕教会敷地内にある聖カテリナ教会では24日深夜から25日未明にかけ、西岸各地や欧州などから信者約2000人が参加して恒例のクリスマスミサが行われた。イスラム教徒のマフムード・アッバス自治政府議長も前年に引き続き姿を見せた。
 ベツレヘムでは今年、イスラエルとの武装闘争やパレスチナ自治区内の不安定な治安などが原因で観光産業が壊滅的打撃を受けていたが、この日は教会前の広場の木々にイルミネーションが輝き、にぎわいを見せた。
 一方、ガザでは今月中旬に情報機関幹部の子3人が殺害されたこともあり、カトリック教会は深夜ミサを中止した。
 ローマでは、教皇ベネディクト十六世が25日午前0時から、サンピエトロ大聖堂でイブのミサを行った。教皇は、「世界中で苦しみ、虐げられているすべての子どもたち」へ目を向けるよう説教で呼び掛けた。また「誕生前後を問わず、すべての子どもたち」との言葉で、人工妊娠中絶に反対するローマ・カトリック教会の立場をあらためて強調した。説教は世界44カ国に中継された。
 大聖堂前のサンピエトロ広場には、馬小屋が再現され、午前零時にイエス・キリストを表す赤ちゃん人形が置かれると、拍手が起きた。□

キリスト教界検索キリスト教界ニュース Last Update : 2007-01-01T22:50:21+09:00