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米誌の今年注目すべき人にフォリー神父とショリ総裁主教

 【CJC=東京】米週刊誌ニューズウィークの2006年最終号が今年注目すべき人20人を選んだが、その中に、米聖公会総裁主教に選任されたカサリン・ジェファート=ショリ氏とイエズス会士ジョン・P・フォーリー神父が入った。ショリ氏が総裁主教就任を機会に聖公会内の対立が激化、離脱の動きも出るなど注目されるのは当然として、フォーリー神父の存在が改めて浮上している。
 同神父は、カトリック高校の連合体『クリスト・レイ・ネットワーク』の会長。「クリスト・レイ」はスペイン語で「王キリスト」の意味。
 1996年、フォーリー神父はシカゴの中南米からの移住者が多く教育水準が低い地区に進学予備校の『クリスト・レイ・ジェスイット高校』を開設した。
 地域の企業100社以上と共同で、学校は労働=学習プログラムを推進している。すべての学生が4週間で5日働き、15日間学校に通う。学生4人で一つの仕事を分担するので、どの1日も1人が働き、残り3人が勉強することになる。
 現在71歳のフォーリー神父はシカゴ生まれ。53年前にイエズス会に入会した。シカゴに呼ばれるまで、長らくペルーで教育に従事していた。『クリスト・レイ・ジェスイット高校』を4年間運営してきたことで、他都市にも、このやり方を広げられると考えた。
 ネットワーク形成以来、11校が開設され、さらに7校が準備中だが、全校が都市の貧困地域にある。全校が「経済的に不利な学生だけ」のためのものであり、働きつつ学ぶことに例外を認めない。カトリック主義であり、教会の承認を必要としている。□

キリスト教界検索キリスト教界ニュース Last Update : 2007-01-09T02:59:02+09:00