【CJC=東京】カトリック系アジアニュースによると、イラクのカルデア典礼カトリック教会は、国内の抗争激化から昨年夏に閉鎖していた神学大学と大神学校を、北西部のクルド自治区に移転することにした。
当初はバグダッド市内のより安全な地区に移転することも検討していたが、学校付きの司祭らが誘拐されたことから、バグダッド脱出を決めたもの。司祭らはその後無事釈放されている。
イラク人キリスト者にとっては、今や北部のクルド自治区が唯一安全な場所と言える。
国連は、2003年以来国外に脱出したイラク人100万人の4割がキリスト者と推計している。抗争前、キリスト者は人口の4%を占めていた。