【CJC=東京】米聖公会バージニア教区のピーター・リー主教と理事会は1月18日、同性愛聖職者と同性間の結合に寛容な姿勢に反発して分離を図った11教会の土地建物は「放棄」されたものだとして、資産保全、回収へ訴訟を起こすことも検討していると語った。AP通信が報じた。問題解決のための交渉は成功しなかったという。
分離したトルロー教会とフォールズ教会会員は昨年12月、総額2500万ドル(約30億円)の教会資産の処分に関する決定を30日間猶予することで合意し、交渉していたが、それが17日に期限切れとなったもの。両教会は教区内で最有力、最大。
分離教会のジム・ピーロボン広報担当(フォールズ教会員)は、11教会全部が法廷闘争のための用意をしている、と語った。
分離教会は、保守派として知られるナイジェリアのピーター・アキノラ大主教が設立した『北アメリカ・アングリカン会議』に所属することにしている。