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トルコでアルメニア人虐殺発言のジャーナリスト殺害

 【CJC=東京】トルコ最大の都市イスタンブールで1月19日、アルメニア系トルコ人のジャーナリスト、フラント・ディンク氏(52)が自ら発行する週刊紙「アゴス」の社屋を出たところ若者に銃撃され、死亡した。
 第一次大戦によるオスマン帝国崩壊時のアルメニア人大量殺害問題についてアルメニア人側は、150万人が殺害された「民族虐殺」だと主張、一方トルコはこれを否定しており、「民族虐殺」と発言したり、記事化したりすれば刑法の国家侮辱罪で訴追される。
 ディンク氏も「アゴス」の記事での記述が、国家侮辱罪で起訴され、有罪判決を受けている。銃撃が大量虐殺をめぐる言論に反対するテロということになると、欧州連合(EU)加盟交渉にも影響を与えそうだ。
 トルコ警察は20日深夜、無職の少年を黒海沿岸の都市サムスンで逮捕した。少年は銃を持っていた。警察が防犯カメラに写った容疑者の写真を公開、父親が通報したという。
 ディンク氏の葬儀は23日、イスタンブールの教会で行われ、数万人の市民が集まった。

キリスト教界検索キリスト教界ニュース Last Update : 2007-01-30T03:24:58+09:00