【CJC=東京】米セントルイスで『ザ・ジャーニー』という若者の集団が急成長している。宗教的な話題から人種差別、モダンアートや胚幹細胞まで論議するのだが、ビヤホールを会場に、ジョッキを傾けながら、というのが人気の秘密か、2002年に会員30人だったのが今では1300人にまでなった。地元紙ポスト・ディスパッチ1月28日付けが報じた。
『ザ・ジャーニー』を設立したのはダリン・パトリック牧師。パブに来た人には礼拝に出るよう勧めている、と言う。
集会自体は超教派の「教会」としているが、南部バプテスト連盟ミズーリ大会と関係がある。元はカトリック教会だった建物を購入、改修するため20万ドル(約2400万円)を借り入れている。
しかしプロテスタントでは最大教派の同連盟は、礼拝出席を勧誘する仕方、特にアルコールを利用することに問題がある、という立場。同派の教理とは正反対だ。
ミズーリ大会常務会は、教会成長と『ザ・ジャーニー』の関係を評価する委員会を設けた。常務会のケリー・メサー氏は「教会のやり方としてビールを提供したのでは、伝える中身が矛盾し、混乱を引き起こす」と語る。資金貸与も、アルコールを出すことが分かっていたら反対した、と言う。