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英国国教会が聖歌の代わりに『U2』の曲を

 【CJC=東京】英国国教会が、世界的に有名なアイルランド出身のロック・グループ『U2』の曲を使用することになった。教会を盛んにするためと言う。『U2』が教会で演奏したことはあるが、礼拝で聖歌の代わりに使われるのは初めて。
 聖公会の聖体(ユーカリスト)をもじった「U2カリスト」を、英中部グランサム教区のティモシー・エリス主教が5月にリンカーンのセント・スウィズイン教会で行なうもの。「ミステリアス・ウエイズ」や「ビューティフル・デイズ」などをバンドが演奏、会衆はスクリーンに映し出される歌詞を歌うことになる。
 メンバーの代表とも言えるボノは、テレビ放送中に誓いを立てるといった問題行動もあるものの、その音楽には精神性がある、としてキリスト教のシンボルと見る人も多い。同じアイルランド出身の音楽家ボブ・ゲルドフと進めている反貧困運動で彼を聖人に見立てる人もいるほど。
 しかしボノは、キリスト教の影響を認めてはいるものの、エイズ問題などで教会指導者と衝突してきた。
 教会が若者を引き付けるため、伝えるべきメッセージを薄めていると懸念する伝統主義者は、ボノを取り込むというので不安にかられている。ただエリス主教には確信がある。「ボノとボブ・ゲルドフは普通の人間だが、人生には守られなければならない高潔があると信じていることを示してきた。それが彼らを聖者にするなら、私はそれに協力する」と言う。

キリスト教界検索キリスト教界ニュース Last Update : 2007-02-14T02:06:46+09:00