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中国との関係修復に陳日君枢機卿は悲観的

 【CJC=東京】香港カトリック教会の指導者陳日君枢機卿は、バチカン(ローマ教皇庁)に中国政府と妥協の道を探ることを止めるよう促した。
 ローマから香港に戻った枢機卿は2月9日、英公営BBC放送とのインタビューで、昨年に中国側がバチカンの承認なしに司教3人を叙階したことを「不当」で「戦争行為」だ、と語った。中国は、カトリック信徒に宣戦布告なしの戦争を行っていると言う。バチカンの権威を認めない、という中国政府の姿勢は、20年にわたる和解の努力を無駄にした、と枢機卿は指摘する。
 教皇ベネディクト十六世が近く、自らの立場を中国の信徒に説明する書簡を送るとされているが、その内容に改めて関心が集まることになろう。
 中国政府は、中国のカトリック信徒にバチカンの権威が及ぶことを拒否して来た。しかし司教任命はバチカンとの非公式な協議の後になされて来たのに、2006年の3人の叙階にはバチカンの意向は無視されたという。
 中国の公認教会の信徒は約400万人とされているが、ローマ教皇に忠誠を誓う信徒の数はそれを上回る600万人と推定されている。

キリスト教界検索キリスト教界ニュース Last Update : 2007-02-14T02:15:54+09:00