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バチカンで神学生と聖職者のサッカー世界大会

 【CJC=東京】八百長疑惑や暴動で揺れるイタリアのサッカー界だが、カトリック教会の『総本山』バチカン(ローマ教皇庁)では、米国やブラジル、パプアニューギニア、ルワンダなど50カ国から神学生や聖職者311人が16チームを結成、「聖職者カップ」大会が2月24日、サンピエトロ大聖堂近くのグラウンドで始まった。聖職者ら数百人が観客席を埋めた。
 「穏やかで楽しい雰囲気。威厳に満ちたサッカーの試合」だった、と伊ANSA通信は報じている。
 初戦は「『教会の母』神学校」対「グレゴリアン大学」で、中南米、アジア、アフリカ出身の混合チームだが平均年齢の低い神学校が、ブラジル人学生で固めた大学側に6対0で大勝した。
 「聖職者カップ」は、大のサッカー好きで知られるバチカン国務長官のタルチジオ・ベルトーネ枢機卿が発案。始球式は同枢機卿が行った。
 大会はスポーツを通した教育に力を入れる地元カトリック団体が主催、試合のほとんどが、バチカン内のグラウンドで行われる。大会は6月の決勝まで続くが、安息日である日曜日には試合は行わない。
 プロとは異なるルールで、試合時間は計60分。違反者しても退場処分にはならず、審判から「ブルー・カード」を受けた違反者は5分間の出場停止となる。
 AP通信によると、イタリア五輪委員会のペトルッチ会長は、20日に開かれた事前イベントで、「スポーツ、特にサッカーに対する好意的なイメージを持つことができる、知的な試みだ」と絶賛している。

キリスト教界検索キリスト教界ニュース Last Update : 2007-02-27T00:26:47+09:00