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結婚式は簡素に、と英の牧師が指針作成

 【CJC=東京】英国国教会(聖公会)の牧師が、結婚するカップルに、費用を節約し、その代わりに緑化など環境保全のこと考えるよう勧める指針「結婚式最大活用法」を作成した。全英のキリスト教書店で販売する。
 指針は、結婚の真の意義が、消費拡大のスパイラル文化の中で見失われつつある、という。
 結婚式は、より環境に優しいことを目指すべきだとして、花嫁に、タクシーで教会に行き、フェアトレード(公正取引)で求めたドレスを着るように、参列者はアルコールを持ち込むように勧めている。
 英国では、結婚費用は1万7000ポンド(約395万円)もかかるようになり、花嫁のドレスだけでも平均826ポンド(約19万円)になっている。
 指針を執筆したアンドリュー・ボディ牧師はこれまで35年間に500回以上司式した経験を踏まえての提案だとして、最近の度外れた商業主義に警告を発する義務が教会にある、と言う。
 花嫁のドレスは、リサイクルショップで購入しても良いし、招待客にはどこかに献金することを勧めてはどうか、と提案している。
 ヘレフォードのアンソニー・プリディス主教は、この指針の「何かが出来る」という姿勢を推薦している。
 指針には、他にも、結婚指輪は中古品か、親族から譲られたものを使うとか、招待状には再生紙を使う、花は本物よりむしろ絹の花を使い、後で療養施設に寄付することまで勧めている。

キリスト教界検索キリスト教界ニュース Last Update : 2007-02-27T00:27:20+09:00