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軟禁されていたベトナムのカトリック司教が起訴

 【CJC=東京】民主化運動でも知られるベトナム・カトリック教会のグエン・ヴァン・リー司教が、反政府宣伝活動を行った罪で起訴されることになった。2月19日、中部フエ市にある同司教宅をトゥアティエン=フエ省公安当局が家宅捜索、その後も家の周囲を包囲し、司教を軟禁していた。
 リー司教は、民主運動組織を設立、宗教の自由などを訴え続けている。反政府活動を行ったとして2001年に懲役15年の判決を受けたが、その後期間が5年に短縮され、05年2月、旧正月(テト)の恩赦の際に釈放された。その後、保護観察中の身だったにも関わらず、無許可外出を重ね、国内外の反政府分子と連絡を取り続けた。また新たな反政府団体の設立を計画していたが、実現前に発覚し、中止を余儀なくされている。
 1月にはベトナムから初めてグエン・タン・ズン首相がバチカン市国を訪問し、国交正常化に向けた会談が行われた。また教皇庁国務省外務局次長ピエトロ・パオリン師を団長とする使節が3月4日から11日までベトナムを訪問することが明らかになった中での出来事。

キリスト教界検索キリスト教界ニュース Last Update : 2007-03-06T02:42:42+09:00