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16世紀の日本人殉教者188人の列福式は11月に

 【CJC=東京】教皇ベネディクト十六世は、江戸初期に日本各地で殉教した188人の日本人カトリック信者の列福(聖人の前段階の福者にすること)を、4月8日の復活祭の前後に裁可を下し、正式決定すると見られる。列福式は11月、バチカンから枢機卿が出席し、長崎で行われる予定。
 現在、日本関係では「日本26聖人」をはじめ計247人の聖人、福者がいるが、多くは長崎関係の聖職者。今回は米沢(山形県)、京都、広島、山口、九州各地などに殉教地が拡散し、また一般信者が大半で、約3分の1(60人前後)が女性。
 188人は日本の司教協議会が1981年の前教皇ヨハネ・パウロ二世の長崎訪問を機に全国の16教区で調査を始め、96年教皇庁に申請した。
 天正遣欧使節の1人として教皇グレゴリオ十三世に接見謁見した中浦ジュリアン(1568ごろ〜1633)や、ローマでイエズス会の司祭となった後に帰国、江戸で拷問死したペトロ岐部(1587〜1639)が含まれている。

キリスト教界検索キリスト教界ニュース Last Update : 2007-03-06T02:43:16+09:00