【CJC=東京】米宣教通信ANSによると、セックスや裸などを盛り込んだ映画が儲かる、とハリウッドでは言われるものの、実際にはキリスト教世界観を強く持つ映画の方が好業績を上げることが「ムービーガイド」誌の調べで分かった。キリスト教色のある映画はあからさまなセックスと裸の映画より2倍から7倍多く稼ぎ出している。
調査は1998年から2006年まで公表された映画2400本以上の興行収入を分析したもの。
2006年の興行成績を見ると、キリスト教倫理を背景にした「スーパーマン・リターンズ」「聖誕物語」「ロッキーバルボア」などは平均3900万ドル(1ドルは約117円)を上げているのに、セックスやわいせつ描写の多い映画は900万ドルから2300万ドルどまりだった。性的な内容が濃い映画となると14万7000ドルから26万2000ドル。
この9年間で見ても、キリスト教色の濃い映画1本当たり平均3010万ドル(1999年)から「パッション」が公開された2004年は1億630万ドルを稼いだのに、対照的に、セックスやわいせつ描写の多い映画は1本当たり平均630万ドルから2720万ドルに止まっている。