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米聖公会は独自路線貫徹へ

 【CJC=東京】米聖公会(英国国教会)主教会は3月21日の非公式会合で、同性愛支持を確認、また初の女性総裁主教カサリン・ジェファート=ショリ氏を認めない教区を裁知する「総裁主教代理」を認めるようとの要請も拒否した。
 タンザニアのダルエスサレームで2月に開かれた世界聖公会共同体指導者会議は、米聖公会に、公然同性愛者を今後は主教に叙階しないこと、同性間の結合祝福問題について9月までに正式な態度を明らかにすることを要請していたが、今回の決定で米聖公会が世界共同体を離脱する可能性が高まった。
 米主教会は、強烈かつ率直な表現で、福音書は「ゲイもレスビアンも同性愛者を含め全てが神の子どもであり、完全で平等な関係者だ」と教えている、と述べた。また、米国以外の主教に、保守的な教区の裁知権を委ねるとの提案に同意しないと語った。「教会に有害なものを受け入れられない。恐らく永久的な分裂になろう」と言う。ただ共同体に止まる「熱烈な願望」はまだあると言う。
 しかし英国国教会の霊的指導者カンタベリー大主教のローワン・ウィリアムズ氏は、米国主教の決定に「がっかりしている」、と簡潔な声明を発表した。
 聖公会共同体7700万人の中で米聖公会は230万人と少数だが、財務面での貢献度は大きい。
 ジェファート=ショリ総裁主教は、同性愛を支持し、神学的にリベラルだということで6教区が受け入れを拒否している。さらにその内の3教区は女性聖職を認めていない。□

キリスト教界検索キリスト教界ニュース Last Update : 2007-03-26T22:37:49+09:00