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世界教会協議会のコビア総幹事、英首相に奴隷貿易に明確な謝罪求める

 【CJC=東京】世界教会協議会(WCC)のサムエル・コビア総幹事は3月16日、トニー・ブレア英首相に宛て、奴隷貿易に欧州諸国が加わったことを認め、明確な謝罪をするよう求める文書を送った。
 25日に英国で奴隷制度が廃止されて200周年。キリスト教系団体が主催して、奴隷の苦しみを追体験する「鎖の行進」などの記念行事が各地で開かれた。政府も「現代の奴隷制」とされる人身売買の規制に乗り出した。記念切手も発行された。
 ブレア首相は昨年11月、歴史に奴隷貿易という悲しい事実があったことに対して「深い悲しみ」を表明している。
 コビア総幹事は、インドでの伝道などエキュメニカル運動に貢献したレスリー・ニュービギン監督が、奴隷たちが強制的に監禁されたとされるガーナのエルミナ城を訪れて、「大主教や首相といった英国人の代表がガーナの牢獄に入り、床にひざまずいて悔恨の祈りを捧げてほしい」という夢を描いたことなどに触れ、「奴隷貿易が廃止されて200周年を迎える今年は、ニュービギン氏の勧告にまさに耳を傾ける時」として、奴隷貿易に何らかの動きを示すことを求めた。□

キリスト教界検索キリスト教界ニュース Last Update : 2007-03-26T22:41:24+09:00