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EU首脳会議「ベルリン宣言」を採択=ローマ条約50周年

 【CJC=東京】欧州統合の基礎を築いたローマ条約の締結50周年、欧州連合(EU)議長国ドイツの首都ベルリンで3月25日開かれた記念式典には、加盟27カ国の首脳が一堂に会し、EUの将来をうたう「ベルリン宣言」を採択した。
 宣言は「欧州の政治形態を常に時代に合ったものにする必要がある」とし「2009年の欧州議会選挙までに、EUを新たな共通の基盤の上に据えるとの目標で一致」した、と強調している。エンゲラ・メルケル独首相は6月のEU首脳会議で憲法再生に向けた提案を行う。
 教皇ベネディクト十六世は、「ベルリン宣言」と、記念式典の宣言には、神との関連が欠如している、と指摘した。ヨーロッパ司教会議での演説の中で教皇は、これはヨーロッパを一つにまとめる独自性に不信感を持たせる行為である、と述べた。「ローマ条約50周年に際し加盟各国がそれぞれの国民とより近い存在になろうとするなら、ヨーロッパを象徴する重要な要素としてのキリスト教を排除出来ない。キリスト教は大多数が信徒として自認しているものだ」と言う。□

キリスト教界検索キリスト教界ニュース Last Update : 2007-03-26T22:42:42+09:00