【CJC=東京】トルコ東部のバンで1000年前に建設されたアルメニア・アクダマル教会が約2億円をかけて修復され、3月29日博物館として公開された。政府の現地のアルメニア系住民融和策とEU(欧州連合)加盟をにらんだものと見られる。
アルメニア系市民の霊的指導者メスロブ二世総主教は公開式典に参列、「私は全体的にはこのプロジェクト完成を祝う」と語った。
総主教を初めアルメニア教会側の不満は、教会堂の上に十字架がなかったこと。トルコ外務省に、十字架を復元するよう要請していたが拒否されている。
イスタンブールの有名なイスラム教寺院ハギアソフィアも現在は博物館とされており、礼拝の場所ではなくなったことを、当局側は判断の基準としている。
トルコは、第一次世界大戦当時、アルメニア人を大量殺戮した、と欧米諸国から強く批判された。