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東西教会ともに8日に復活祭祝う

 【CJC=東京】4月8日の復活祭。エルサレムの聖墳墓教会では、前日に恒例の「聖なる炎」の式典が行われ数千人が参加した。この炎は、復活祭の前日に奇跡によって聖墳墓教会に発生すると信じられているもの。
 教皇ベネディクト十六世はバチカン(ローマ教皇庁)のサンピエトロ大聖堂で7日夜から8日未明まで、同大聖堂内で徹夜の祈りを捧げた。8日午前には数万人の信者で埋まった大聖堂前のサンピエトロ広場でミサを行った。その後、中央バルコニーから広場に集まった信徒らに向けて、恒例の復活祭メッセージを発表した。ソマリアやスーダン西部ダルフール問題など各地で続く紛争に触れ、「テロや誘拐、一部の人が宗教の名で正当化しようとする暴力」に強い懸念を表明した。イラクについても「殺戮(さつりく)が続き、肯定的な動きが何もない」などと話した。
 正教会の復活祭も今年は8日、イタル・タス通信によると、ロシア市民の22%は教会へ出かけ復活祭を祝った。復活祭を祝わない人は僅か7%だという。
 復活祭は、もともとはユダヤ教では「ニサンの月」の14日に固定されていた過越の祭りと同じ日に祝われていたと考えられているが、キリスト教会では太陰暦に従って決められるので、現在の太陽暦では年によって日付が変わる。さらにグレゴリオ暦を用いる西方教会とユリウス暦を用いる正教会などで食い違いが生じているが、今年は3年ぶりに8日で一致した。□

キリスト教界検索キリスト教界ニュース Last Update : 2007-04-09T20:49:37+09:00