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教皇80歳の誕生日を迎え記念ミサやコンサート

 【CJC=東京】教皇ベネディクト十六世は4月16日80歳を迎えた。バチカン(ローマ教皇庁)のサンピエトロ広場では前日の15日、復活祭直後の日曜日「神のいつくしみの主日」に誕生記念ミサが捧げられた。
 ミサには、翌日80歳の誕生日を迎える教皇と祝いを共にしようと、ローマ教区の信徒たちや世界各国の巡礼者らおよそ5万人が集った。
 バチカン放送(日本語電子版)によると、教皇はミサの説教中、あがないの神秘のすべての要約を神のいつくしみという言葉に見出し「神のいつくしみの主日」を設けると共に、2年前この主日の第一晩課の祈りのうちに逝去したヨハネ・パウロ二世を想起し、「神のいつくしみに信頼しよう」という故教皇の呼びかけに応え、主の福音を告げていこうと呼びかけた。
 そして、教皇は誕生の日から自分の家族はもとより、大きな神の家族の一員として迎えられたことの恵み、家族や友人、そして教会という大きな共同体に支えられ歩んだ80年の日々を神に感謝した。
 誕生日を祝うコンサートが16日夕、パウロ6世ホールで行なわれた。
 シュトゥットガルト放送交響楽団によってジョヴァンニ・ガブリエリ、モーツァルト、ドヴォルザークの作品が演奏されたこのコンサートは、クラシック音楽を愛し、ピアノ演奏に親しまれる教皇に素晴らしい贈り物となった。
 80歳を迎えた教皇に世界各国からの祝電が相次ぎ、手紙、本、花、CDなどさまざまな贈り物も届いたが、中には大きなクマ「テディベア」のぬいぐるみも含まれている。送り主はイタリア在住の人物としか明らかにされていない。教皇は早速、このクマをローマの「バンビーノ・ゲス」小児病院に寄贈。入院中の子どもたちから、非常に喜ばれたという。
 教皇自身は信者からの個人的な贈り物は受けたくない、としている。ただ身内から送られたコープ(コート)や典礼用クローク(マント)は受け取っており、ドイツの醸造所からビール80本を受けたこともある。

キリスト教界検索キリスト教界ニュース Last Update : 2007-04-24T02:55:34+09:00