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米バージニア州の大学で銃乱射=学内外の霊的飢餓に教会対応

 【CJC=東京】米南部バージニア州ブラックスバーグのバージニア工科大学(チャールズ・スティーガー学長)で4月16日、学生寮と教室で銃が乱射され32人が殺害された。犯人と見られる男はその後、自殺した。負傷者も26人に上り、銃乱射では米史上最悪の事件となった。連邦議会上下院は犠牲者のため黙祷を捧げた。ジョージ・ブッシュ大統領は「学問の聖域が侵された」と強く非難、捜査を強力に支援する決意を表明した。
 同大は州立で学生数約2万6000人。昨年8月にも大学で警備員らが射殺される発砲事件があったばかり。先週も爆破予告の脅迫があったといい、警察が関連を調べている。
 福音派系の大学宣教団体『インターバーシティ』は同大学担当のスタッフ3人が学生180人と活動を展開しているが、関係者の中に死傷者は出なかった。18日正午に全学祈祷会を開催することにした。
 ビリー・グラハム伝道協会のフランクリン・グラハム総裁も遺憾の意を示すとともに、危機に際してカウンセリングを行える宣教師を同大学内外に派遣すると発表した。
 福音ルーテル教会とルーテル教会ミズーリ・シノッドの共同活動『ルサラン・ディザスター・レスポンス』も、ブラックスバーグ周辺が長期にわたって霊的飢餓に陥り、情緒不安定も発生すると見られることから、それに対応する構え。
 教会協議会(NCC)のボブ・エドガー総幹事は「亡くなった人々の家族を思うと牧師として心が痛む」と追悼すると共に、このような射撃事件を阻止する法律の制定を改めて呼び掛けた。

キリスト教界検索キリスト教界ニュース Last Update : 2007-04-24T02:55:58+09:00