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ドイツの11教派が相互に洗礼認める

 【CJC=東京】ドイツのカトリック、正教会、東方正統教会、聖公会(英国国教会)などキリスト教11教派がそれぞれの洗礼を正式に認めることで合意が成立、共同宣言が作成された。正教会、東方正統教会、聖公会(英国国教会)も入っており、エキュメニカル(教会一致を目指す)運動に1段階を築いた形となった。
 現在まで、特定のカトリック教会教区と地域の福音教会の間で相互に洗礼を認め合ったことはあるが、それは例外的なものとされていた。
 共同宣言に至るには、バチカン(ローマ教皇庁)キリスト教一致事務局長のワルター・カスパー枢機卿の働きかけがあった。共同宣言は3年間にわたる検討の結果まとまった。
 共同宣言は「すべてのキリスト者の一致の印として、この一致の基盤であるイエス・キリストと結びつけるものが洗礼である。今回の洗礼相互承認は、イエス・キリストにある一致の表現だ」と述べている。
 「教会理解の違いにもかかわらず、洗礼に関する基本的な一致は私たちの中に存在する。それで、私たちは洗礼を行う際に、水による全ての業がイエスの宣教の通りに、父と子と聖霊の名によっていることを認める。そして、私たちは洗礼を受けた1人1人のために喜ぶ。このように実施された洗礼は、1回のものであり、繰り返すことが出来ない」と共同宣言は述べている。

キリスト教界検索キリスト教界ニュース Last Update : 2007-05-04T21:45:26+09:00