【CJC=東京】ウイーンの聖シュテファン教会やパリのノートルダム聖堂で、3メートル以上ある巨大な鐘にセンサーを巻き付け、その「健康状態」を調査するプロジェクトが進んでいる、とロイター通信が報じた。
独南部ケンプテンにある科学技術大学のアンドレアス・ラップ教授は、ウィーンの中心とも言える聖シュテファン教会にある21トンの鐘に、加速度センサーとエコーマイクを使ったセンサーを巻き付け、寿命を測定した。
ハンブルクのミレニアムベル、パリのノートルダム聖堂、ロンドンのセントポール聖堂の鐘も予定に上げられている。
調査のきっかけとなったのは、鐘の「舌」が正しい位置に当たっているかどうかを調査したいと考えた鐘の鋳造メーカーの10年前の集まり。鐘突きが人力から機械化、さらにコンピュータ・システムに移行することで、鐘の寿命が縮まるとする専門家もいる。