【CJC=東京】カトリック系とプロテスタント系の住民対立が続いていた英領北アイルランドで5月8日、プロテスタント強硬派の民主統一党(DUP)とカトリック系過激組織アイルランド共和軍(IRA)の政治組織シン・フェイン党の連立による自治政府復活の式典がベルファストで行われた。
自治が2002年10月の凍結され、英政府が直接統治していた。約4年半ぶりの再開。
首相に、第1党のプロテスタント強硬派、民主統一党(DUP)のイアン・ペイズリー党首、副首相には、第2党のカトリック過激派アイルランド共和軍(IRA)の政治組織シン・フェイン党のマーティン・マクギネス氏が選ばれた。ペイズリー首相は就任式で、「今日はわれわれが新たなスタートを切る特別な日。和平と繁栄の道を歩み始めていると確信している」と述べた。
自治復活は一九七○年代から激化した北アイルランド紛争の最終決着に向けた歴史的転換点となる可能性もある。