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米『モラル・マジョリティ』のフォルウェル氏死去

 【CJC=東京】米宗教右翼有力組織『モラル・マジョリティ(道徳多数派)』を結成、共和党保守派のロナルド・レーガン政権の誕生を推進した。ジェリー・ファルウェル牧師(南部バプテスト会議)が5月15日、バージニア州の病院で死去した。73歳。自ら創設したリバティー大学の事務所で倒れているのを発見された。長く心臓病を患っていた。
 同性愛者やエイズウィルス感染者たちへの攻撃的な発言で知られ、テレビ番組にも数多く出演。政治的、社会的に強い影響力を発揮、2004年の大統領選ではキリスト教右派を動員してブッシュ大統領再選に貢献した。
 フォルウェル氏は1952年、バージニア州リンチバーグで信者35人とトーマス・ロード・バプティスト教会を設立した。同教会は2万4000人の信者、年間収入は2億ドル(約240億円)に達するまでに成長している。
 米国の著名な大衆伝道者ビリー・グラハム氏は、「昔から親友だった。すべてに一致していたわけではないが、神の人であった。その業績は同世代のほとんどの牧師を超えていた。福音派の世界に巨大な穴があいた」と語った。
 キリスト教協議会のボブ・エドガー総幹事は「主流派のキリスト者が自らの立場と信念を振り返させるということに貢献した意義は評価する」と語った。
 ジョージ・ブッシュ大統領は、「信仰、家族、自由を重んじた人」と、フォルウエル氏の死を悼んだ。

キリスト教界検索キリスト教界ニュース Last Update : 2007-05-22T00:01:16+09:00