【CJC=東京】貧困、苦難、不正義に対する闘いを続け、仏全土で人気を集めていた故アベ・ピエールが「熱意と能力のある」妻帯者を司祭に叙階することを認めるよう教皇ベネディクト十六世に書き送っていた。
2005年11月1日付けのこの手紙は、仏誌『宗教ルモンド』5〜6月号に掲載された。アベ・ピエールは1月22日死去したが、手紙は死後公表するよう望んでいたという。
アベ・ピエールは「ローマで支持者、司祭、司教、枢機卿たち」に相談した、と述べている。皆が、「熱意と能力のある」妻帯者を司祭に叙階することでは同じ考えだった、と言う。
同誌のフレデリック・ルノアール編集長によると、アベ・ピエールは結局返事を受け取らないままだった。