【CJC=東京】ドイツではホテル客室に聖書は必需品のようだ。宿泊客はまずテレビの番組ガイドを見るが、次には聖書を手に取るという。
米宣教通信ANSによると、ドイツ・ギデオン協会のヨハンネス・ウエンデル会長は、ホテル客室に置かれた聖書の寿命は8年から10年、と語った。それまでに破けるか、盗まれてしまうからで、「次の宿泊客が聖書を読めないのも困るし、無くなるということは誰かが聖書に惹かれた証拠でもあるので、気持ちは複雑だ」と言う。
各国のギデオン協会は、ホテル客室の聖書で知られているが、病院、刑務所、学校、軍隊などでも聖書を配っている。
昨年、同協会は全世界で7000万冊の聖書を配ったが、これは2005年より500万冊以上増えている。
各国聖書協会にとってギデオン協会は大事なお得意先。ただ学校などに聖書を売り込もうとしているキリスト教書店には、ギデオン協会の無料配布が商売の痛手となることもある。