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英次期首相は大主教選任の歴史的権限手放す?

 【CJC=東京】英日曜紙サンデー・テレグラフ6月10日付は、今月末に就任するゴードン・ブラウン次期首相が、英国国教会(聖公会)の最高指導者カンタベリー大主教らを選任する首相としての歴史的権限を手放す方針だと報じている。
 英国国教会の大主教、主教は、英国王の名代として首相が選任してきた。実際には王室任命委員会が候補者2人の名前を首相に上げ、首相がその中から選ぶ形だ。
 ブラウン次期首相は、国教会の指導部の選任に首相は関与すべきではないと考えており、選任権を放棄するのにどのような方法が最適かを検討するよう既に指示を出したという。
 国教会の最高会議である総会で大主教や主教を選ぶ案や、ローマ法王のように教会の指導層による選挙で選ぶ案などがあるという。
 形式的な問題とも見られるが、長年にわたり続いたものだけに革命的変革でもある。
 ブラウン氏は、政権は「あらゆる信仰と文化」を代表するもので、英国国教会と特別な結びつきがないようにしたいとしていることは確かで、現在、主教は英議会上院の議席を保持しているが、その撤回に踏み込む可能性もある。□

キリスト教界検索キリスト教界ニュース Last Update : 2007-06-12T01:00:06+09:00