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教皇庁文化評議会が設立25周年迎える

 【CJC=東京】バチカン放送(日本語電子版)によると、教皇ベネディクト十六世は6月15日、文化評議会議長ポール・プパール枢機卿ら関係者を接見した。
 文化評議会は教皇ヨハネ・パウロ二世によって1982年に創設され、今年で設立25周年を迎えた。「信仰と文化」「文化間の対話」の2つの視点から福音のメッセージと現代の様々な文化との出会いを推進することを目的に活動している。
 教皇は接見の中で、第二バチカン公会議は「文化」を現代の人類の緊急課題と見なし、公会議文書「現代世界憲章」に「文化の発展」と題した1章を特別に設け、先代の教皇たちも教会と文化の対話に力を注いできたことを指摘した。
 教皇は、今日の文化はグローバル化の影響を避けられないものとなっているが、常に注意深い判断力を伴わない限り、文化は人間に敵対するもの、人間を豊かにするのではなく貧しくするものとなる可能性さえあると指摘、人間的・精神的メッセージと内容に力を入れた文化を推進することが教会にとって急務、と語った。
 それと同時に、文化は真の人間性を追求する人々の対話を発展させる場でありこうした中でキリスト教は、文化の中心にある隠された力、刷新と向上の源である「愛」という大きな力を提供してきた、と教皇は述べた。

キリスト教界検索キリスト教界ニュース Last Update : 2007-06-19T23:04:35+09:00